ガーナ訪問

はじめまして。
M1の近藤菜月です。

先月、2月12日から28日までの約二週間、ガーナに行ってきました。
今回の目的は、北部ガーナの唯一の大学であるUniversity of Development Studies(UDS)のWaとTamaleにあるキャンパスの訪問でしたが、その他にも一人で観光地をまわったり、同じ山田ゼミの先輩である北見静英奈さんや他のJICA協力隊のみなさんをはじめ、現地の国際開発分野で活躍されている日本人の方々にお会いしたり、それらの方々との旅行に飛び入り参加させていただいたり、GSIDのガーナ人の友達の一時帰国に合わせて現地で会ったりなど盛りだくさんの2週間でした。

ここでは写真とともにガーナで出会った素敵な人々のことを紹介しつつ、思い出を振り返りたいと思います。
 
▼ついた次の日から早速一人でケープコースト、エルミナ、カクムナショナルパークをまわる一泊二日の小旅行へ。2日間案内してくれたドライバーのコフィ。

私が出会ったガーナの人々は皆本当に親切で、行く先々で助けてもらいましたが、タクシーだけはどこに行ってもまずぼったくりな金額を要求されます。でも、少し会話をして仲良くなると“Because you are my friend.”と言って何もなかったかのように適当な値段に戻し、また危ない目に合わないように&不便が無いように現地を案内してくれたりと、とても親身になってくれました。コフィもそんな友人の一人。


UDSのWaキャンパスでは、先生方と一対一でお話しする機会を頂きました。ガーナの先生方は自分の指導生を “She is my daughter”と紹介したりするので、初めはびっくりしましたが、どの先生も皆指導生との関係が濃くて、温かいガーナ人らしくて素敵だなと感じました。どの先生もパワフルで教育熱心な方々で、突然日本からやってきた学生相手に忙しい中時間を割いて下さり、ガーナの発展についてそれぞれの視点からお話ししてくださいました。

▼フリシア先生(手前)とクワンサン先生(奥)とマミーズキッチンにて。ここのフフがとてもおいしい!

▼生活面のことをいろいろサポートしてくださったジョイス先生。とても姉御肌で愛情深い先生です。毎晩様子を見に来てくださって部屋でお話したり、ジョイス先生の部屋で手料理をいただいたりしました。

TamaleのキャンパスではGordana先生と山田先生にお会いして、いくつもの学部を回りました。とても立派な建物にびっくり!ガーナ人はとてもおしゃれで、特に大学は華やかな生徒が多いです。伝統服を着ている生徒も多く、洋服を着ていてもどこかガーナらしさがあります。個人的にガーナの鮮やかな伝統服がとても好きなので、大学のような若い人たちが集まる場所でも、伝統服を着こなしている光景がいつまでも見られるといいなあと感じました。
▼山田先生の講演の様子



▼後ろ姿しかないのですが、Tamale, Wa の両方で沢山お世話になったバーナードさん。とても長い時間一緒にいたので、研究の話、ガーナと日本の話など、いろんな話をしました。バーナードさんのサポートがなかったら、あんなに楽しく過ごすこともUDSであんなに沢山学ぶこともできなかったと思います。


初めてのアフリカ、初めてのガーナで、はじめの方こそ、騙されるのではとびくびくしたり、ゲストハウスやレストランで出される水を飲むのが怖かったりと何かと警戒していた私ですが、数日経つともう路上で買い食いをするようになり、バスタブのゴキブリに動じなくなり、トイレやシャワーが使えなければマーケットに行って桶を買ってくるなど、私自身たった2週間の間にも少しはたくましくなったかな?と感じます。
今回、特にUDSの先生方からは、ガーナの近代化と伝統の折り合いについて考えさせられるようなお話を聞くことができました。実際に現地を訪れたことで、これまで自分の頭の中だけでぐるぐるしていた問題意識の向こう側に、実際に生きている人々を感じられるようになったことは、私にとって大きな変化でした。今回得たことを大事にして、次回の訪問に向けてしっかり準備していきたいと思います。
また二週間滞在してみて、ガーナを、ガーナの人々を好きになれたことがとても嬉しかったです。美しい伝統衣装に身を包んで頭に沢山の荷物を載せて歩くたくましい女性たち、会って10秒で“my friend”,“sister”と言ってくる人懐っこいガーナの人々、感情豊かで愛情深く、ガーナを心から愛しているUDS の先生方、アフリカを感じさせる赤い大地。またガーナを訪れる日が待ち遠しいです。